小型株投資のチャンス:未来を切り拓く可能性! 小型株投資で失敗しないための心得

金融・証券用語集

 

株式投資の世界では、大手企業の株式に注目が集まりがちですが、時には小型株にも目を向けることが重要です。

小型株とは、市場価値が比較的小さい企業の株式を指し、これらの企業はまだ成長途中であり、将来的には大きな成果を期待できる可能性があります。

しかし、その一方で、小型株投資には大きなリスクも伴います。

では、小型株投資について見ていきましょう。

 

小型株とは

 

株式市場では時価総額と流動性に基づいて大型株、中型株、小型株に分類されます。

小型株は時価総額が少なく流動性が低い銘柄であり、国内株式の9割がこれに該当します。

東証株価指数(TOPIX)では、大型株(上位100銘柄)、中型株(次の400銘柄)、その他の銘柄が小型株とされます。

 

小型株の特徴

 

1.人気銘柄・不人気銘柄の差が大きい

 

スタンダードやグロースの銘柄も含めて、一般的に小型株に分類されています。

そのため、人気のある銘柄も小型株に含まれています。

小型株の中には注目される銘柄もあれば、逆にあまり注目されない銘柄も存在します。

しかし、将来成長が期待される不人気な銘柄もあり、そのような企業の株価は大幅に上昇する可能性もあります。

 

2.大きく化ける銘柄も存在する

 

機関投資家は通常、大型株や中型株に注目しますが、小型株の中には成果と株価が釣り合っていない銘柄もあります。

業績が好調の割安な銘柄や大きな成長が期待できる銘柄が存在し、これらを発掘することで大きな利益を得られます。

小型株を保有して、機関投資家の注目を集めると株価が急上昇する可能性もあるのも、小型株投資の魅力です。

また、少額投資を目指す人や初心者でも手軽に投資でき、充分な利益を得る機会があります。

 

 

小型株の3つのメリット

 

1.少額で投資できる

 

時価総額の低い小型株は、一般的に株価が低い傾向にあります。

また、10万円以下での少額投資が可能な株も、小型株の中に多く存在します。

 

2.株価の大きな値上がりが期待できる

 

小型株の特徴は、事業規模が小さいが将来性が高い企業が多いことです。

注目を浴びていない有望な小型株を見つけると、将来的に株価が急上昇する可能性があります。

こうした株はしばしば「大化け株」と呼ばれます。

 

3.個人投資家が参加しやすい

 

機関投資家は、5%以上の株式を取得する際に公表しなければならない「5%ルール」と、自身の取引が市場に与える影響を考慮して、小型株への投資を避ける傾向があります。

このため、個人投資家はプロと同じ条件での取引を気にせずに済むことから、取引が容易になります。

 

小型株の3つのデメリット

 

1.流動性が低く、すぐに売却できない可能性がある

 

小型株の特徴の1つは、流動性が低いことです。

これは、「売りたいときにすぐに売れない可能性がある」ということを意味します。

具体的には、所有している小型株を売却しようとしても、希望価格よりもかなり低い価格でしか買い手がつかない場合があります。

 

2.経営が不安定な企業が多い傾向がある

 

規模の小さい企業では、事業が安定しておらず経営が不安定な場合が少なくないです。

この状況は小型株に限った話ではないですが、事業の成長が停滞し業績が悪化すると、株価が下落し投資家が損失を被る可能性が高まります。

 

3.株価の値動きが荒くなりやすい

 

小型株は時価総額が小さいため、取引株数の影響を受けやすいです。

投資家の注目を集めて急上昇することもあれば、売り注文が入って急落することもあります。

そのため、常に市場の動向に注意を払う必要があります。

 

 

小型株にプロが投資しない理由

 

個別株で勝負する際には、大型株ではなく小型株を選ぶことも考慮に値します。

なぜなら、プロの投資家は小型株の世界にあまり参戦しないため、一般の投資家でも成功の可能性があるからです。

大型株は時価総額が大きく取引が活発な銘柄であり、小型株は時価総額が小さく取引量が少ない銘柄であります。

プロが小型株に投資しない理由は主に二つあります。

一つは、調査コストが大型株とほとんど変わらないため、効率的に大型株を調査する方が良いという点であります。

もう一つは、小型株の売買が難しいことであります。

プロが少量でも大きな数量を買うため、市場が小型株の取引量が少ないことから価格が不安定になります。

さらに、株価が急落しても売り注文が成立しない可能性があり、プロにとって取引が難しくなります。

 

低位株、割安株との違い

 

小型株と似た「低位株」と「割安株」があります。

低位株は、業績の悪化などによって株価が低迷している銘柄のことです。

小型株は会社の規模が小さく、時価総額も小さな企業のため低位株とは異なります。

また、割安株はPERなどの指標が小さな銘柄のことですが、時価総額が小さくても株価が割安であるということではありません。

混同されがちですが、この2つと小型株とはしっかり区別しておきましょう。

大化けを狙う際には、小型株だけでなく低位株や割安株も選択肢として考慮すべきであり、財務諸表の分析やスクリーニングが重要です。

 

優良小型株の探し方 / 探すときのポイント

 

1.スクリーニングツールを利用する

 

小型株の投資候補を見つける際に、無料のスクリーニングツールが便利です。

優良な小型株を見つけるための検索条件として、時価総額が100億円以下、自己資本比率が60%以上、PER(予想)が30倍以下、ROEが12%以上などが挙げられます。

これらの条件を設定することで、投資成功確率の高い小型株が見つかりやすくなります。

 

2.投資信託に組み込まれている銘柄をチェック

 

投資信託には、さまざまなテーマがあり、「小型株」に焦点を当てたものもあります。

自分で銘柄を選ぶことが手間な場合は、こうした投資信託に組み込まれた銘柄をチェックする方法もあります。

各投信のウェブサイトや比較サイトなどで、どの銘柄が組み込まれているかを調べることができます。

 

3.自分の直感や体験を信じることもある

 

数字だけでなく、直感や体験も小型株選びに影響を与えることがあります。

たとえば、「最近人が入っているような感じがする」という直感や、成功したお店のヒット理由を考えることもあります。

また、スクリーニングの結果が良くても、直感的に違和感を感じる銘柄は避けることもあります。

自分の主観を信じることが時には必要です。

 

 

まとめ

 

小型株投資は、成長性が高い企業に投資することで将来的に大きな利益を期待できる魅力的な投資先です。

しかし、その一方で市場の変動に非常に敏感であり、リスクも高いという特徴があります。

投資家は小型株投資を行う際には、リスク管理を十分に行い、慎重な投資判断を行いましょう。

 

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