【高配当株投資の誘惑】 利回りの高さに惑わされない! 見落としがちなリスクとは

投資のヒント
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株式市場には魅力的な投資機会が数多く存在しますが、中には見かけ上は魅力的でも、実際には投資家にとってリスクの高い銘柄もあります。

その中でも、高配当株は投資家の関心を引きますが、必ずしも良い投資とは限りません。

この記事では、買ってはいけない高配当株や見分け方について探っていきます。

 

高配当株とは

 

高配当株とは、一般的に配当利回りが3%以上の株式を指します。

配当利回りとは、1年間で受け取る配当金の合計額を株価で割った指標です。

配当利回り(%)= 1株当たりの年間配当金 ÷ 株価 × 100

つまり、配当利回りが高いほど、同じ金額を投資しても多くの配当金を受け取ることができます。

 

高配当株がおすすめできないと言われる理由

 

高配当株への投資がおすすめできない理由はいくつか考えられます。

 

1.無配・減配による株価下落

 

高配当株が無配や減配になると、株価が下落する可能性があります。

企業が予想よりも低い配当を実施したり、配当を中止したりすると、投資家が失望売りをして株価が下がることがあります。

また、無配や減配によって高配当の持続可能性に疑問が生じる場合もあり、企業が配当を継続できないと見なされれば、株価下落が起こりやすくなります。

 

2.キャピタルゲインを得にくい

 

高配当株は一般的にキャピタルゲインを狙うのが難しいと言われています。

これは、高配当株になる企業が成熟期にあり、成長率が低下していることが一因です。

成熟期の企業は株価の急激な上昇を期待しにくいためです。

また、高配当株の企業は配当を重視する傾向にあり、再投資や事業拡大に資金を割り当てることが難しくなることもあります。

ただし、一部の高配当株企業は資本成長やキャピタルゲインの機会を持っていることもあります。

成熟した企業が新たな市場に進出したり、業績が改善したりすることで株価が上昇する可能性もあります。

 

3.配当金だけで生活できない

 

高配当株の配当金だけで生活費を賄うのは困難です。

配当金は企業の業績や経済状況によって変動し、不安定な時期には削減される可能性もあります。

したがって、配当金に完全に頼るのはリスクが高いです。

また、配当金の額は株式の保有数や企業の政策によって制約されるため、潤沢な資金を持たない投資家にとっては生活を維持するのが難しいでしょう。

 

 

買ってはいけない高配当株の特徴

 

高配当株の中には、将来的なリスクを伴うものもあり、投資家は注意する必要があります。

以下に、買ってはいけない高配当株の特徴をいくつか挙げます。

 

1. 配当利回りが極めて高い

 

配当利回りが極めて高い銘柄は、将来的な減配リスクが高いです。

企業は、利益から配当金を支払います。

そのため、利益が減少すると、配当金の維持が困難になります。

 

2. 利益が減少している

 

営業利益や経常利益が減少している高配当株にも注意が必要です。

利益が減少している企業は、将来的な配当金の維持が困難になる可能性があります。

 

3. 配当性向が100%以上の銘柄

 

配当性向とは、当期純利益のうち配当金に回した割合を示す指標です。

配当性向が100%を超えると、企業は利益を上回る配当金を支払っていることになります。

これは、将来的な減配リスクを高める要因となります。

 

4. 配当金の急な増額

 

企業が節目の年などに行う「特別配当」や「記念配当」といった一時的な増配は、一度限りのものであり、その翌年には通常の配当水準に戻ります。

しかし、配当利回りはこれらの臨時配当を含めて計算されるため、臨時配当によって一時的に配当利回りが高くなる場合があるのです。

配当金の急な増額は、企業業績の悪化を隠蔽するために行われることがあるため注意が必要です。

企業は、業績悪化を隠蔽するために、借入金などで資金を調達し、配当金を増額することがあります。

 

5. 株価が下落している

 

株価が下落している高配当株は、投資家から見放されている可能性があります。

株価下落には、業績悪化や経営不安などの理由が考えられます。

 

 

高配当株の見分け方

 

高配当株投資のリスクを軽減するためには、以下の点に注意して銘柄を選ぶことが重要です。

 

1. 企業の財務状況を確認する

 

高配当株を購入する前に、企業の財務状況をしっかりと確認する必要があります。

財務状況が悪化している企業は、将来的な減配リスクが高いです。

 

2. 配当性向を確認する

 

配当性向が100%を超えている銘柄は、将来的な減配リスクが高いです。

配当性向は、50%~80%程度が目安となります。

 

3. 業績の安定性を確認する

 

業績が安定している企業は、将来的な配当金の維持が期待できます。

過去数年間の業績推移を確認しましょう。

 

4. 株価の動きを確認する

 

株価が下落している高配当株は、投資家から見放されている可能性があります。

株価の動きにも注意が必要です。

 

 

まとめ

 

高配当株は魅力的な投資先として見えるかもしれませんが、その裏には様々なリスクが潜んでいます。

投資家は高配当株を選択する際には、企業の基本的な健全性を確認し、業界や市場の環境を分析し、長期的な視点での投資を考えることが重要です。

リスク管理の視点から慎重な検討を行い、投資先を選択することで、投資家はより安定した収益を期待することができます。

高配当株の魅力に惑わされることなく、リスクとリターンをバランスさせた投資戦略を構築することが成功への鍵となります。

 

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